トラックは今後全て自動運転化?新型トラック開発プロジェクトまとめ

 
排ガス規制強化のあおりを受け、新型トラック開発プロジェクトが世界中で進行しています。特にアメリカでは2018年内に大型トラックの国内規定が改定予定とのこと。今回はアメリカで進行中の新型トラック開発プロジェクトについて紹介します。あのテスラもいよいよ自動トラックの開発に本腰を入れた...!

トラック開発プロジェクトは世界的に進行中

排ガス規制強化のあおりをうけ、新型トラック開発プロジェクトが現在世界中で進行しています。特にアメリカでは2018年内に大型トラックの国内規定が改定予定とのこと。今回はアメリカで進行中の新型トラック開発プロジェクトについて紹介します。

トラック開発プロジェクト紹介

アメリカでは、多くの企業・メーカーによって新型トラック開発プロジェクトが進められています。アメリカのプロジェクトは、ドライバーの作業環境・燃費性能・CO2排出量の三つが重視されている点が特徴的です。

ウォールマート「WAVE コンセプト トラック」

トラック・WAVE

ウォールマートは世界最大のスーパーマーケットチェーンであり、西友の親会社としても有名です。ウォールマートは「WAVE(Walmart Advanced Vehicle Experience)プロジェクト」を進めており、先進的なトラックの開発を目指しています。

「WAVEコンセプト トラック」は、空力性能と運転環境を重視したキャビン構造である点が特徴的です。そしてボディーパネルにはカーボン素材が採用され、軽量化も施されています。さらにエンジンについては、天然ガスを燃料とするマイクロタービンエンジンが搭載され、環境性能もアップグレードされています。

また、ドライバーの作業環境についての試みも見逃せません。まず計器類にタッチパネルが採用され、視認性や操作性が向上。次にドライバーズシートは180度転回可能となっており、キャビン後部への移動もスムーズです。キャビン内部も開放的で、ストレスの無いドライビングが可能となっています。

カミンズ&ピータービルト「Super Truck」

スーパートラック

エンジンメーカーであるカミンズとトラックメーカーであるピータービルトも、新型トラック開発プロジェクトを立ち上げています。このプロジェクトでは、75%の燃費性能向上と43%のCO2排出量削減(先代モデル比)を目標としています。

「Super Truck」の特徴としては、GPSと連動したアダプティブ・クルーズコントロール(ACC)が搭載されている点が挙げられます。これによって加減速が自動制御され、年間20万kmを走行するトラックの場合では年間300万円もの燃料費が節約できます。

ケンワース「T680」

ケンワースT680

ケンワース「T680」は、キャビンの快適性が追求されている点が特徴です。エアコンはエンジン停止中もバッテリー稼働し、夏場でも快適に休息を取ることができます。またバッテリーは急速充電が可能で、わずか4時間半で満充電になります。

なおバッテリーが空になった際も補助エンジンで充電されるため、排気量の大きいメインエンジンをかける必要はありません。またGPSと連動したクルーズコントロールシステムも搭載され、年間55万円もの燃料費が節約できます。

ボルボ「次世代燃料DME搭載トラック」

トラック・ボルボ

画像出典:

このトラックの特徴はエンジンにあります。燃料には、天然ガスに加えてジメチルエーテル(DME)が採用されています。このジメチルエーテルは、現在注目されている次世代燃料の一つです。天然ガスや石炭などから合成でき、黒煙の発生も抑えられるという特徴があります。快適な室内空間が確保されている点も魅力的です。

トヨタ「プロジェクト・ポータル」

トヨタ・プロジェクトポータル

画像出典:

北米トヨタは2017年10月より、アメリカ・カリフォルニア州にて「プロジェクト・ポータル」を進めています。このトラックは燃料電池を搭載しており、最大出力は670hp、最大トルクは183.2kgmとのこと。日本国内ではすでにセブンイレブンがトヨタ製燃料電池トラックの導入を合意しています。特にカリフォルニア州では排ガス規制が厳しいこともあり、「プロジェクト・ポータル」についても早いうちに実用化されるものとみられています。

「プロジェクト・ポータル」参考動画

画像出典:

テスラ「セミ」

テスラ セミ

画像出典:

自動運転といえば、やはりテスラの存在を忘れてはいけません。テスラは全ての地上輸送システムを電動化させることを公言しており、開発中の電動トラック「セミ」を2019年に生産する計画を立てています。
電動トラック「セミ」のコックピットには、ハンドルとモニターのみでシフトやクラッチが排除されているのが特徴的であり、トラック単体の0-60マイル/h(約97km/h)加速は、5秒と凄まじい数値を叩き出します(航続距離は約800km)。

もちろん、オートパイロットも導入されることになっていますが、果たして本当にデビューするのでしょうか。

「セミ」の走行動画

画像出典:

トラックにも迫る自動運転化の波

現在、世界的に自動運転化の波が押し寄せています。これはトラックについても例外ではありません。2017年8月にイギリスの運輸省は、自動運転トラックの実用化を2019年までに目指すと発表しました。また2017年7月にスウェーデンのテクノロジー企業Einrideは、自動運転トラックの試作モデルを発表しました。

今回紹介したプロジェクトは、いずれも燃費性能・CO2排出量・ドライバーの作業環境に重点を置いて進められています。しかし、そもそもドライバーすら必要としない時代が来るかもしれません。

画像出典:

まとめ

現在は多くの企業・メーカーで新型トラック開発が進められています。今回紹介したプロジェクトは、どれもアメリカでの走行を前提にしたトラックです。しかし、日本の運送業界についても決して他人事ではありません。特に自動運転技術の開発が進んでいる日本では、世界的にも早い段階で自動運転トラックが実用化されるかもしれません。

関連記事

一緒によく読まれている記事

注目のまとめ記事

この記事に関して報告をする