HONDA RA107 オリジナルエンジンまで準備してプライベーターがレストア中

Car Build Indexにて2007年シーズンで実際に走ったF1マシーン、HONDA RA107のレストア風景が報告されています。

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特に注目したいのはこのマシーンの状態です。シャーシやカウリングなどはしっかりしていますが、エンジンはなく、ステアリング及びステアリングラックもない状態だそうです。

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エンジンを搭載しない車体だけのF1マシーンなら販売されることはままあります。普通にディスプレイモデルとして飾っておくなら問題ないでしょう。
そういった状態だからかこのRA107、イギリスのオークションではわずか600万円程度で販売されたようです。
車歴証明書はブラウン・グランプリの公式レターヘッドに、ロス・ブラウン本人のサイン入りで発行されています。突然のHONDAのF1撤退により1ポンドでチームはロス・ブラウンに売却されましたが、こういった資産も売却することで開発費や運営費の足しとしたのでしょう。

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このオーナーの凄いところは「ないものは作ってまた走れるようにするぞ!」とばかりにエンジンまで自前で用意して走らせようとしているところです。

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ガレージに到着したRA107ですが、そのカラーリングは2008年シーズンのRA108用のホワイトベースのカラーリングになっています。RA107の車体にカラーリングだけRA108用のものを施したのでしょうか?

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エアロガジェットを見る限りはRA107で間違いなさそうですので、プロモーション用に翌年仕様とされたRA107なのかもしれません。

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ガレージに運び入れましたが、とてもF1マシーンの作業をするスペースとは思えません。

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カラーリングの件ですが、オーナーもオリジナルに戻すべく、2007年仕様のスペアパーツなどを何点か入手済みのようです。

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ストレスマウントされ、シャーシの一部となるエンジンがないわけですのでリアサスペンション周りとモノコックはパイプフレームにて繋がれた状態です。

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そこに新たに搭載するエンジンですが、エンジンベイがあって、そこに載れば良いという類のものではありません。シャーシの一部としても機能する必要がありますので必要な強度やそれなりの出力が欲しいところです。

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色々検討した結果、最終的にHartley Enterprises製のH1 V8エンジンを搭載することにしました。このエンジンはスズキのオートバイ「GSX1300Rハヤブサ」用の直列4気筒エンジンを2基結合することでV型8気筒としたエンジンです。
重量やサイズなども、もともと搭載されていたRA807Eとかなり近い数値のようです。

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H1 V8の排気量は2.8リッター、出力はおよそ500馬力となっています。これならF1マシーンとして実走可能になった場合の迫力という点でも問題なさそうです。

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さて、エンジンは決定しましたがまだ問題があります。このまま搭載してもH1 V8のクランクセンターの高さとトランスアクスルの高さが合わないことです。
しかしこちらもヒューランドの著名なエンジニアが特別に対応してくれることになったようです。
イギリスのレース産業の裾野の広さを感じますね。

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ステアリングもルーベンス・バリチェロが2007年に使用した8本のうちの1本を入手出来ました。

オーナーである“F1Snake”さんは2011年にRA107を購入してからまた走らせるべく現在もレストア作業を続けているようですが、実際の作業はかなり難渋しているようです。

購入からの作業進捗の模様はF1 TECHNICALのForumにて報告されています。最近の投稿はなく作業は順調に進んでいないようですが、また良いニュースが聞こえることを期待したいと思います。

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