ランボルギーニVSフェラーリ!壮絶なスーパーカーの歴史を振り返る

 
世界を代表するスーパーカーブランド「フェラーリ」と「ランボルギーニ」。両社とも同じイタリアで誕生したこともあり時代毎に比較され、歴史を語る際に切っては切れない関係です。そんな今回は、跳ね馬のフェラーリと猛牛のランボルギーニ、2つの高級ブランドの歴史を振り返っていきます。

そもそも、誕生はいつ?

フェラーリとランボルギーニはどちらもイタリアで誕生しましたが、いつどのように誕生したのでしょうか。

フェラーリ

1929年にエンツォ・フェラーリが、友人と一緒にアルファロメオのセミワークスレーシングチームとして、フェラーリの前身であるレーシングチーム「スクーデリア・フェラーリ」を設立したことが始まりです。

設立者のエンツォ・フェラーリは、実際にレーシングドライバーとして活躍している傍らエンジニア・ビジネスにも長けた一面を持ちあわせており、第二次世界大戦後1947年に社名を現在のフェラーリに変更し、すぐに成功への階段を駆け上っていきました。
また、優れたエンジニア力を活かして創業初年度にレーシングスポーツ「125S」を製造し、翌年からもコンスタントに新車種を追加していきました。

フェラーリ 125

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ランボルギーニ

1962年にフェルッチオ・ランボルギーニにより設立されたランボルギーニ。
第二次世界大戦後にフェルッチオ・ランボルギーニは、高性能トラクターを開発しすでに巨額の財を設立以前に築きあげて、フェラーリやマセラティといったスポーツカーを好んで所有していたことで知られています。そのフェルッチオ・ランボルギーニが、フェラーリを超える世界一のスーパーカーを作りたいということで設立されたのが同社の始まりです。

一説では、トラクターと同じクラッチ部分をフェラーリに使用していたにも関わらず、10倍以上の値段が付けられていたことをきっかけに、「フェラーリを超えるクルマをつくるる」という反骨心から設立したとも言われています。
1964年に発表をした「350GT」は、フェラーリを凌ぐクルマとして評判を呼び、設立理由からすでにフェラーリとの競争は始まっていました。

ランボルギーニ350gt

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【1960年代】

フェラーリ「275GTB」VSランボルギーニ「350GT」

1964年にフェラーリが”250GT系”の後継車種として世に送り出した「275GTB」、そしてランボルギーニが初めて販売を行った「350GT」。
ランボルギーニが初めて世に送り出した「350GT」は、V型12気筒エンジンの3497ccで270馬力を発揮し、当時としては驚愕のスペックでフェラーリを上回っていました。

64年/フェラーリ「275GTB」

フェラーリ 275

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64年/ランボルギーニ「350GT」

ランボルギーニ350gt

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【1960〜70年代】

フェラーリ「365GTB/4」VSランボルギーニ「ミウラ」

ランボルギーニが66年に後世まで語られることとなる「ミウラ」を、フェラーリが68年に「365GTB/4」(通称デイトナ)を発売しました。先行して販売を開始したミウラが12気筒エンジンをミッドシップにしたことで世に驚きを与えれば、対抗するフェラーリがフラッグシップモデルとしてFRモデルのデイトナで世間に大きなインパクトを与えました。

ロードカーV12ミッドシップであるミウラの衝撃も凄かったわけですが、フェラーリは「ディーノ」や「250LM」などすでにミットシップモデルで成功を収めていたにも関わらず、あえてFRモデルを登場させたのはランボルギーニ・ミウラに対するアンチテーゼだったのでしょうか。

68年/フェラーリ「365GTB/4」

フェラーリ 365

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66年/ランボルギーニ「ミウラ」

ランボルギーニ ミウラ

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どちらも名車ではありますが、やはり現代においてもランボルギーニ史上最高のクルマという呼び声も高い「ミウラ」のインパクトは絶大であったことが想像されます。

【1970〜80年代】

フェラーリ「512BB」VSランボルギーニ「カウンタック」

フェラーリとランボルギーニの対決といえば、まずはじめにこの2台を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。当時のスーパーカーブームの最たる地位にいた2台であり、「公道世界最速」として時速300㎞を巡り繰り返し競われていました。

最高時速はランボルギーニ「カウンタック」が295㎞/h、フェラーリ「512BB」が302㎞/hと性能面で「カウンタック」を上回る名車です。しかし、この時代を象徴するスーパーカーとしては、”キング・オブ・スーパーカー”と呼ばれているランボルギーニ「カウンタック」の方が、多くの方にとって印象が強いのではないでしょうか。
純粋なスピードだけではなく、「カウンタック」がデザイン・システム・エンジン(ターボなしで400馬力を超えるV型12気筒の5,000cc)を搭載していることも、その背景にあると思われます。

76年/フェラーリ「512BB」

フェラーリ512bb

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71年/ランボルギーニ「カウンタック」

ランボルギーニ カウンタック

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【1990年代】

フェラーリ「512TR」VSランボルギーニ「ディアブロ」

「カウンタック」の登場から10余年、この時代のフェラーリはあまりにも完成度の高いモデルを世に送り出しランボルギーニを一枚上回っていた、と考える方も多いのではないでしょうか。

「テスタロッサ」の後継として登場したV型12気筒ミッドシップの「512TR」は、スポーツカーの完成度としてランボルギーニ「ディアブロ」を全てにおいて上回っていました。「512TR」は、70年代に登場した特殊なミッドシップモデル「365BB」での弱点を、20年の時を経てほとんど解消した完璧な12気筒ミッドシップモデルで、デザイン面でも「テスタロッサ」の完成形ということもあり、ファン中でも非常に人気が高いフェラーリの1つです。

91年/フェラーリ「512TR」

フェラーリ512tr

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90年/ランボルギーニ「ディアブロ」

ランボルギーニ ディアブロ

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【2000年代】

フェラーリ「F430」VSランボルギーニ「ガヤルド」

フェラーリの黄金期であり、2000年代で「360モデナ」、「F430」、「458イタリア」と大規模なモデルチェンジをたびたび行っています。
その背景として、生産台数に制限を設けることでプレミア化を狙うフェラーリの販売戦略と、それぞれのモデルの売れ行きの圧倒的好調さが見事に噛み合い、新しいモデルチェンジが可能になったと考えられています。

一方ランボルギーニは、アウディの傘下となり企業体制の変化もあったためにフェラーリのような大胆なモデルチェンジは行えず、この時代はフェラーリの後塵を拝した感が否めません。
スペック面では、4WDの「ガヤルド」が5.2LのV10エンジンを搭載して560㎰を発揮し、フェラーリより優れていました。しかし、運転性能としてダウンフォースが高められたことにより、安定したコーナリングを行うことが可能なF430の方が時代に合っていたのかもしれません。

04年/フェラーリ「F430」

フェラーリ F430

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03年/ランボルギーニ「ガヤルド」

ランボルギーニ ガヤルド

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【2000〜10年代】

フェラーリ「458イタリア」VSランボルギーニ「ウラカン」

5.2LV型10気筒エンジンを搭載し、最高出力610ps、0-100km/h加速は3.2秒、最高時速は325km/hを誇る「ウラカン」と、排気量4.5Lv型8気筒エンジンを搭載し、最高出力570ps、0-100km/h加速は3.4秒、最高時速は325km/hを誇る「458イタリア」。

どちらも甲乙つけがたいモデルではありますが、市場の人気からすると「458 イタリア」の方がやや優勢のようです。一時フェラーリの黄金期を迎えるなど差が見えた両社ですが、アウディ傘下のもとランボルギーニブランドの向上により、現代においても両社の熾烈なライバル争いは過熱しています。

09年/フェラーリ「458イタリア」

458イタリア

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14年/ランボルギーニ「ウラカン」

ランボルギーニ ウラカン

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【限定モデル対決】

フェラーリ「ラ・フェラーリ」VSランボルギーニ「ヴェネーノ」

2013年には、フェラーリの市販モデルとしては初となるハイブリッドモデル「ラ・フェラーリ」を世界限定499台で販売。「F12ベルリネッタ」と同様のV12エンジンにハイブリッドシステム”HY-KERS”を組み合わせたことにより、最高出力約708kW、最高速度350km/h以上、0-100km/h加速は3秒以下とパワフルな走りを可能としています。これに対抗する形でランボルギーニは、創業50周年記念となる「ヴェネーノ」を同じタイミングで発表していました。

3台限定となる「ヴェネーノ」は、6.5リッターV12エンジンを搭載し、最高出力552kW、最高速度355km/h、0-100km/h加速2.8秒と「ラ・フェラーリ」に衰えないハイスペックな一台に。1億6000万円の「ラ・フェラーリ」に対して、「ヴェネーノ」は約3億7000万円と驚きの価格になりましたが、性能では「ラ・フェラーリ」に軍配…といったところでしょうか。いずれにせよ、限定モデルでも譲れない戦いがありました。

「ラ・フェラーリ」

ラ・フェラーリ

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「ヴェネーノ」

ヴェネーノ

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ライバル対決の次なる舞台はSUV市場へ!

フェラーリ「FUV」VSランボルギーニ「ウルス」

2017年12月にランボルギーニの新型「ウルス」が、SUVスーパーカーとして発売されました。フェラーリは以前より「SUVはスポーツカーではない」とSUV開発を否定していますが、水面下でコードネーム「F16X」として開発を行っているようです。「GTC4ルッソ」の後継モデルをベースとして、V型8気筒エンジンを搭載したハイブリッドモデルで「FUV(フェラーリ・ユーティリティ・ビークル)」という名で2021年デビューになると言われています。

世界的なSUV人気に、はやくもSUVスポーツカーを投入したランボルギーニと、頑なにSUVスポーツカーを否定するフェラーリ。「ウルス」の市場投入により火蓋を切った形となり、ここでもフェラーリとランボルギーニのライバル対決を見ることができそうです。

ベースとなるフェラーリ「GTC4ルッソ」

フェラーリ SUV

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17年/ランボルギーニ「ウルス」

ランボルギーニ ウルス

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フェラーリ・ランボルギーニ比較を行いましたが、どれも名車であることは間違いありません。決して大きい国でないイタリアで、世界で1番のスーパーカーを長きに渡り競いあい続けている両社のプライドには脱帽するばかりですね。

フェラーリ最新モデル情報

ランボルギーニ最新モデル情報

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