マクラーレンのF1マシーン MP4-15が出品されるも、怪しい内容ですぐに取り消し

eBayに出品された謎のF1マシーン マクラーレンMP4-15をCARSCOOPSが伝えています。出自には不明な部分があり、オークションもすぐに出品取り消しとなっています。
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モノコック内に貼られたプレートにはMP4-15 SSC/96と刻印されています。それにより、このマシーンは2003年にキミ・ライコネンがドライブしたものだとされました。しかし、各部のディテールを確認するとMP4-15とは異なることがわかります。

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わかりやすい例ではノーズ先端にはミシュランのエンブレムと、タイヤもミシュランが装着されていますが、MP4-15の装着タイヤはブリヂストンですので、この点は全く異なっています。

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そもそもMP4-15はミカ・ハッキネンと・デビッド・クルサードのドライブにより200年シーズンに参戦したマシーンですので2003年シーズンのレースに参戦したという事はあり得ません。
この時代はフェラーリが2001年のチャンピオンマシーンであるF2001の改良型であるF2001Bを2002年の開幕から数戦で使用したことはありましたが、3年も前のマシーンではさすがに戦闘力が低すぎて使い物にならないでしょう。

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各部のディテールを確認すると、これは2003年仕様にスポンサーロゴやタイヤなどを変更したMP4-15だと思われます。サイドポッドのチムニーやフロントウィングの形状からも、そう考えるのが妥当だと思われました。
恐らく2003年シーズンに向けて展示用か、何かのイベントで使われたのではないでしょうか。

McLaren_MP4-15_06販売は車体のみであり、エンジンは搭載されていないそうです。ステアリングも無いですね。
エアロデバイスがシンプルである点はある意味、現代のF1マシーンに通じるものがありますがシンプルさの内容という点では単純に規制が厳しく開発エリアが少ないからか、時代が古いからかという点で大きな違いがありますね。

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フロントウィングは翼端板の形状もフラップの形状も単純ですし、ブレーキダクトも単にキャリパー冷却を目的としているだけの形状に見えます。
サイドポッドも、サイドポッドベンチュリーの考え方が今ほど進んでいませんので、下端のエグレは少ないです。ハイエントリー・ローバックダウンの考え方が出てくる前の時代ですので、上面気流をリアウィングまで綺麗に流そうという考え方でしょうか。
フロントサスペンションもゼロキール導入前ですので下反角も無く、動きの良さそうなレイアウトに見えます。いえ、フロントサスペンションにしてもサイドポッドにしてもフロントウィングの形状や高さとも関係しますので、実際は素人にはわからない複雑な領域でしょうか・・・。
テクノロジーとしては古いながらもシンプルな形状には美しさも感じました。

最終的には、怪しすぎる内容だったからかオークションはすぐに取り消されたようで、出品ページを見ることは出来ません。何かの指摘を受けたのかもしれないですね。
出品元はブラジルとされていたようです。開始価格も3,100万円程度でした。

筆者はマクラーレンのF1マシーンですと2011年シーズン参戦車であるMP4-26が気になりますね。あのL字型サイドポッドを採用したマシーンです。このマシーンでもホイールにはエンケイが採用されていますし、ブレーキキャリパーも曙ブレーキ工業製、無線システムは古くからケンウッド(JVCケンウッド)であるなど、日本企業と縁が深いですね。
昨シーズンからはエンジンもホンダになりましたし、今シーズンは活躍を期待したいと思います。

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