「皇帝のブガッティ」が今年のペブルビーチに登場!
ペブルビーチ・コンクールデレガンス
毎年、コレクターたちにとっては垂涎モノのクルマたちが200台以上、ペブルビーチのゴルフリンクスの18番ホールに集められます。
ペブルビーチ・コンクールデレガンスは世界で最も盛り上がると言っても過言ではないほどの自動車イベント。今年のペブルビーチでは、ペテルセン自動車博物館にあるヴァンヴーレン製の1939ブガッティ・タイプ57Cが、1年間のレストア期間の末ついにお目見えしました。
ブガッティ・タイプ57Cの歴史
この車が一体どのようなものかというと、もとはフランスの政府がモハンマド・レザー・シャー・パフラヴィーというイランの皇帝の結婚の記念として彼に贈呈したもの。そのダイナミックなボディはパリのヴァンヴーレンによって製造され、ダッシュボード下のクランクを使ってカウルに収められるウィンドシールドが搭載されています。
しかし皇室のガレージに保管されていたこのブガッティも、1959年には当時のドル換算で275ドルという金額で売却されています。
「シャー(皇帝)のブガッティ」として知られたこのタイプ57Cは、今年のペブルで「ヨーロピアン・クラシック・レイト」という熾烈なカテゴリで登場。その中でもライバルとして見られていたのは1937ドライエ145・Franay Cabrioletという車で、これはグランド・プリックスのレースカーとして作られたものの後にロードスターに変更された車でした。
結果としてペテルセンのブガッティは、フランス発の最高の車に送られる「フレンチ・カップ」を受賞しました。
出典carstories.kinja.com